ハンニバル・ライジングを観た。
自分は大の“レクター”ファンなので、本作は前々から楽しみにしていた。

「
羊たちの沈黙」「
ハンニバル」「
レッド・ドラゴン」
このシリーズ3作品は今まで何度も観ている。
自分は
トマス・ハリスの原作からレクターファンになった訳ではないので、
アンソニー・ホプキンスが演じる
ハンニバル・レクターに強い魅力を感じている。
今回の「
ハンニバル・ライジング」(脚本は原作の
トマス・ハリス)
はレクターの青年期を描いた作品なので、当然、
アンソニー・ホプキンスは出演していない。青年期のレクターを
アンソニー・ホプキンスが演じる事は不可能なのでそこは諦める他ない。だが、代わってレクターを演じる
ギャスパー・ウリエルが、若い頃のレクターをどう見せてくれるのか気になっていた。

世のレクターファンは、“
ハンニバル・レクター”に対して強い拘りを持っているはず。
連続猟奇殺人犯。だが、高度な知能を持ち、高貴な品格を漂わす男。
これが自分のレクター像。これを壊してほしくない。
無論、この“完成型レクター”は自分が勝手に解釈しているものなので、
本当のレクターを理解していないかもしれない。
しかし、これに繋がる青年期であって欲しいと必然的に思ってしまう。
そんな事を考えながら、この「
ハンニバル・ライジング」を観た。
ストーリーに関しては、シリーズ3作品とは全く「別物」だった。
話は繋がっているのだが、簡単に言ってしまえば「哀しい復習劇」。
殺人シーンは幾つかあるが、“レクターらしさ”は全く無かった。
ほとんどのレクターファンは、レクターの殺人シーンそのものではなく、
“知的なやりとり”に魅力を感じている人が大多数だろう。
残念な事に、本作にそれは無い。
まぁ、“生まれたばかりのレクター”なのでしょうがない事だが。
結果、これはこれで面白かった。
復習劇なので最後までストレス無く観る事が出来た。だが、それだけだ。
単純に映画としては面白かったが、レクターファンにはどう映ったのだろうか?
興味深いところだ。
個人の感想を“レクターファン”として言わせてもらうと、
「ああ、レクターの若い頃はこんな感じなのかな」と。
可でも不可でもなくといったところだろうか。
ギャスパー・ウリエルは“若いレクター”をそれなりに演じていたんではないかと思う。
かろうじて自分の“レクター像”は壊されなかった。だが、物足りない…。
やはり、
アンソニー・ホプキンスのレクターが観たい。
知的な殺人犯。あの雰囲気がたまらない。
自分が最も好きなのはシリーズ2作目の「
ハンニバル」
ストーリーで言えば、この「
ハンニバル」が最新になる。
早くこの続編を観たい。
アンソニー・ホプキンスのレクターが観たい。
しかし、
アンソニー・ホプキンスはもうレクターを演じる事は無いと言っている。
非常に残念だ。今後、続編が作られるとして、別な俳優が演じるのであれば、
絶対にやめて欲しい。勝手な事を言うようだが、自分の”レクター像”が崩れる。
彼の代わりは誰にも務まらないだろう。不可能だ。
もう、あのレクターは観れないのだろうか…。

いつか続編が作られる事を切に願う。
飛行機でブエノスアイレスへ逃亡したレクター。
その後の彼は何処で何をしているのか。
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